読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あの子が衣装に着替えたら

ライブハウスとサッカースタジアムに溺れる人による、アイドルとその周辺の音楽のこと。

「伊藤まりかっと。」が愛おしくて仕方ない。

何日も前からツイッターで話題になっていたのは知っていたけれど、なんとなく見ずにいた動画をYouTubeを開いたついでにようやく見た。「どうしてすぐに見なかったんだろう?」と軽く焦るくらい愛おしくなる作品だった。一分一秒でも早く出会いたかったと、後回しにしたことに後悔が募る。とりあえず公開されているうちにフルバージョンを見て欲しい。


期間限定公開!伊藤万理華 17th個人PVフルバージョン『伊藤まりかっと。』

私は乃木坂46のメンバーをきっちり把握していない。メディアでよく見るメンバーは把握しているが、歌番組に出ている彼女たちの姿を見ても3分の1くらいのメンバーが把握できるかどうかくらいだ。女性アイドルが好きでYouTubeや音楽番組をよく見ている私にも、48Gや坂道の大人数グループのメンバーの名前を覚えるのは流石にハードルが高い。曲は知っているし聴いているけれど、その歌声を構成する女の子たちひとりひとりのことは実はよくわかっていない。

私は「伊藤万理華」さんのことを初めて知った。

 

この「伊藤まりかっと。」は乃木坂46伊藤万理華さんがロングヘアを可愛らしいボブにバッサリと切る様子を可愛らしい曲とダンスにのせて「作品」にしたものだ。

「朝起きて突然髪を切りたい」とお風呂で花占い(!!)をした後に、ロングヘアをハサミで無造作にバッサバサと切っていく。髪を切った時の、なんとも言えない生まれ変わるような感覚を経験したことのある人は少なくないと思う。部屋を街をと笑顔で踊りながら進んでいく彼女の姿にはその様が滲み出ている。快活に動き回る彼女の短くてふんわり舞い上がるスカートの裾にハラハラさせられながらも、そのコミカルで可愛らしい姿に目を奪われてしまう。

 可愛らしい曲、可愛らしい姿に対し、グニャグニャとしておぼつかない歌声だが、それも2コーラス目に入ったところで「歌が得意じゃないのにアイドルになってしまいまして…」と弁解されてしまう。そして、そんなことないよ〜とこちらが慌てて言い訳する隙すらもなく「味!」と言い切られてしまう。全く敵わない。

 

朝起きる場面(ベッドではなく「布団」なのがまた良い)、お風呂、書道、乃木坂駅…コロコロと場所も衣装も変わっていくが、その全てが可愛いらしく、あの「髪型を変えた時の生まれ変わるような感覚」をこんな目に見える形で表現する「作品」にたまらない愛おしさを感じる。このMVを手元に置いておくためにCDを買ってしまうべきか悩んでいる。

 

映像の最後に入っているスタッフクレジットの中にある「スタイリスト 伊藤万理華」の表記に思わず声をあげた。

階段を駆け上がる時、脚をあげる時、私の心の中の少年をドキドキさせたあの「スカートの裾」を選んだのは、他ならぬ彼女自身だった。それに気づいた瞬間、アイドルの可愛らしさに見え隠れする「あざとさ」に気づいてしまい、さらに愛おしくなってしまった。何から何まで敵わない。

 


乃木坂46 伊藤万理華 『伊藤まりかっと。』

※フルバージョンは期間限定らしいので短い方も置いておきます。