あの子が衣装に着替えたら

ライブハウスとサッカースタジアムに溺れる人による、アイドルとその周辺の音楽のこと。

【#にゅすほめ】手越祐也の日テレ系サッカー番組が楽しすぎる。

【#にゅすほめ Advent Calendar 2016 参加記事】

www.adventar.org

 

こんにちは!!「にゅすほめ」19日目を担当させていただくことになりました、応援しているJリーグのクラブチーム「北海道コンサドーレ札幌」のJ1昇格が決定し、2016年は最高の一年だったな〜と思っていたのも束の間、CWC(FIFAクラブワールドカップ)で欧州王者レアルマドリードと熱戦を繰り広げた鹿島アントラーズを観て「来季こんな強いチームとやらなくちゃならないのかよ!!!」と絶望しているトモミです。
こんなアイドルとバンドの話しか書いてないブログを運営していてアレなんですが、私はサッカーが好きです。好きなクラブは北海道コンサドーレ札幌と、イタリア・セリエAインテルミラノ(日本代表の長友佑都選手も所属しているクラブ)。札幌はファン歴20年(クラブ創設が20年前)、ゆるゆるテゴマスファンからNEWS担に進化してからはまだ4年ほどなので、サッカーの方が遥かに長い間ファンやってますね。

ということで今日は、NEWS担としてではなく、サッカーファンの視点で「サッカー番組に携わるNEWS・手越祐也」を褒めたいと思います。

サッカーファンの視点で見ると、手越祐也さんはただのサッカーファンです。明らかに「俺たち」の側の人です。
増田担の私は「まっすーと食事とかしてみたいな〜」とは考えたこともないけれど、「てごちゃんと酒飲んでサッカーの話をしてえ…深夜まで話が尽きず気づけば3:45になってて『うわ!セリエA始まるじゃん!見よう!見よう!』とか言ってテレビつけてそのまま『ハンダノビッチまじやべー神すぎ』とか言いながら朝まで欧州サッカー観戦会とかしてえ…」とは3日に1回くらい思っています。ジャニーズ事務所は一刻も早く私のために「手越祐也と一緒に朝3:45からチャンピオンズリーグをテレビ観戦するNEWSファンの集い」等のイベントを企画すべきです。実現の際には増田担ですが尻尾振って参加します。

そんな彼が日本テレビ系のサッカー番組に起用され始めてはや数年。CWCのキャスターを経て2014年にはついに、FIFAワールドカップ中継番組のメインキャスターに抜擢されました。その後も継続的に日テレのサッカー番組に起用され続け、今や北澤豪さんや都並敏史さんと並ぶ、日テレ系サッカー番組の顔になりました。

さて、そのサッカーに関しての仕事ぶりですが、同じサッカーファンとしてビックリするくらい好感が持てます。手越担は、てごちゃんの上ハモばりの大声で「手越くん凄くない!?」とか言いふらして良いレベルなのに、手越担の方が誰も言いふらさないので、増田担の私が思う「サッカー番組に出る手越祐也の良さ」を言いふらそうと思います。


1:全部を楽しむ
彼は過去に好きなクラブチームを明確に表明したことって無いんですよね。私なんかこのブログの書き出しに真っ先に書いちゃってるのに。てごちゃん曰く「どこのクラブやどこのリーグの試合を見るとは決めずに、面白い(興味深い)サッカーをやっているクラブの試合を見るようにしている」とのこと。
CWCには欧州代表として昨年がFCバルセロナ、今年がレアルマドリードというライバル関係にあるクラブが立て続けに出場している状況*1の中、どちらのクラブに対してもきちんと敬意を払っている。
この「中立で楽しめる」って姿勢、(ガチにしても、あえてそうしているにしても)サッカー中継においてとても大切なこと。やっぱり、どこか特定のリーグやクラブの熱心なファンやアンチだってことがわかっている人の話は、ちょっと色々と邪推してしまう面が出てきてしまうし、反感を買いやすいものです。(そういう意味で近年さんまさんがサッカー番組で老害になっていっているのが悲しすぎる…)
中立で楽しみ、伝えてくれる姿勢は、彼のなによりの強みです。

 

2:国内海外問わず詳しい
今年のCWCにて準決勝、3位決定戦、そして決勝で副音声を務め、欧州サッカーについての豊富な知識をここぞとばかりに喋り倒した手越祐也「家ではずっと録画してたサッカー見てる、スコア知らずに観たいからネタバレ見ないようにしてる」と各所で語っているだけあり、その知識量はよく試合を見てる欧州サッカー通orそれ以上。パス成功率まで覚えてたので、彼はデータもきっちり見てる(データを見るとワクワクしてくる)タイプのサッカーファンなのでしょう。溢れ出る「そういう濃い話をとにかく誰かと喋りたくて喋りたくて仕方がないんだ!」感。
もちろん自国のプロサッカーリーグであるJリーグにも詳しく、過去には2014年と2015年の「ゼロックススーパーカップ(前年のJリーグ王者と天皇杯王者がJリーグ新シーズン開幕前に対戦するシーズン前哨戦)」でも副音声をつとめました。
特に2015年のゼロックススーパーカップ浦和レッズガンバ大阪の副音声においては、実況アナウンサーがガンバの選手交代時にレッズの選手の名前を言ってしまうというミスがあり、それをてごちゃんが即座に正しい選手名に訂正する場面がありました。

ガンバ大阪が赤嶺選手とパトリック選手を交代
実況「関根に代えてパトリック…」
手越「赤嶺ですね」

スポーツ中継で実況アナウンサーが選手の名前を間違えるなんてことは、本来あってはならないこと。けれど、そこで実況アナウンサーのミスを即座に訂正。こういう対応は普段からJリーグを観ていて、尚且つ(ゼロックスはシーズン最初の公式戦なので)移籍市場を経て新しいシーズンを迎える各クラブがどんなチームに変わったのか?をきっちり把握していなければ出来ません。
このことは、「副音声で手越が喋る」のを野次馬のつもりで観ていた(聴いていた)サッカーファンの間でもちょっと話題になりました。

 

3:クラブ・選手へのリスペクトがある
彼は全てのクラブ・選手に対してリスペクトをもって語ってくれます。決勝前夜のCWCハイライトでは、決勝のスコア予想をする際「申し訳ないけれど」と前置きをした上で「3-1でレアルマドリード」とのスコア予想をしていました。この「申し訳ないけれど」がどれだけ大切か。同じスコアを予想しても「絶対鹿島は負けますよ〜(ヘラヘラ)」とか言ったら炎上する案件です。選手は誰一人として、最初から負ける気でピッチに立ったりしないのだから。
また決勝後、彼は自らミックスゾーン(取材エリア)で選手へのインタビューを敢行していましたが、マドリーの選手と鹿島の選手のどちらに対しても、非常に丁寧な口調と言葉遣いでインタビューを行っていました。Jリーグの選手や日本代表選手に対して親しみやすい(場合によっては適当とも受け取れる)言葉遣いでインタビューする人や番組もある中でどちらに対しても固すぎるくらいの言葉遣いに真剣な表情。また、それまで彼はきれいめカジュアルみたいな服装で関連番組に出演していましたが、試合後に選手インタビューがある決勝戦のときだけは、きっちりとしたスーツを着用していました。
ちなみに、クリスティアーノ・ロナウド選手については「全人類の頂点に君臨する男、嫌いな奴は嫉妬しているだけです」と断言。これはアレです、「アンチは俺のことを考えてるから結局俺が好き」という手越祐也理論の応用編です。

 

4:「ファン目線」で語れる
彼はサッカーに関する仕事をしている時に、サッカーファンとして感じる「凄い!」や「楽しい!」を本気で語れる上、一切隠しません。「興味無い人の台本通りの話」よりも「熱心なファンのほとばしる愛が止まらない話」の方が聞いてて楽しいし、エンターテインメントになり得ます。ちなみにそういう「ファンの話の楽しさ」を番組にしちゃったのが「アメトーーク」。一刻も早く「サッカー大好き芸人」にてごちゃんを呼んでほしい。
サッカー番組でサッカー語ってる時のてごちゃんがテンション高くて心の底から楽しそうなので、NEWSファンの私は「てごちゃんにもっとサッカーの仕事を…」「サッカーアース北海道でも放送してください…」と、日テレの方角に向かって祈っています。

 

5:それと同時に「プレーヤー目線」も持っている
ジャニーズに入るまではサッカー部所属。サッカー歴は20年以上で今も「月末になるとマネージャーに1ヶ月分のサッカーとフットサルの予定を連絡し、それ以外のところに仕事を入れてもらっている」というレベルでプレーを続けており、NEWSのライブ前にはツアーに帯同するジャニーズJr.たちとボールを蹴っているてごちゃん。
先日のCWC準決勝副音声では、同席した鈴木啓太さん(元浦和レッズ)、大久保嘉人選手(川崎フロンターレ)と全く同じタイミングで「おー!」と沸いていました。選手と同じタイミングで反応出来るのは、プレーヤーとしての目線も持てているということ。「見る専門」と「見るしプレーする」だと結構視点が違うんですよね。
また「プライベートでフットサルの大会出たりするんですけど、エンジョイの大会(ガチンコではなく楽しくプレーしましょうという趣旨の大会)とかでもガッツリ削りに行っちゃうんですよね〜」という負けず嫌いエピソードもプレーヤーっぽくて秀逸。でも、エンジョイの大会でガッツリ削りに行くなよw

 

5:松木安太郎級のポジティブ
彼が副音声に連続起用され、ついに私は気づいてしまいました。副音声で喋る手越祐也は「日本代表戦を解説する松木安太郎さん」にそっくりです。両者の共通点は「とにかくポジティブ」「ういー!等の言葉にならない叫び多発」「○分あれば○点取れるというポジティブ皮算用」「劣勢でも絶対トーンを落とさない」「ゴールが決まると『良い時間帯!』」「騒いでるだけのようで要所要所できちんと知識を持って見解を述べている」etc…松木さんのように選手がエリア内で倒れた時すぐにPKを要求したりこそしないものの、これはもうジャニーズの松木安太郎と言っても過言ではありません。
ちなみに彼は「6歳の頃に等々力競技場(神奈川県川崎市)Jリーグを観に行った」のが初めてのサッカー観戦とのことなので、初めてのサッカー観戦は松木安太郎さんが監督を務めていた頃のヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)の試合だと思われます。

 

6:手越担にも伝わる言葉の選び方
てごちゃんサッカーの仕事で難しい専門用語ってあんまり使わないんですよね。これはサッカー頻繁に見てる人以外には伝わらないのでは?ってのは「楔のパス」くらいだった思います(私はサッカー頻繁に見てる人の側なので、もしかしたらここの見解は正しくないかもしれません)。
あと試合前の準備に関する話から、ライブ前のコンディション調整の話をしたことと、そこでマルディーニ(元イタリア代表DF、40歳までACミランでプレー)が揚げ物食べないって聞いたから揚げ物食べるのやめた」ってエピソードを披露したのはサッカーファンは「確かにマルディーニ凄かったからなぁ」ってなるし、サッカーわからないてごちゃんのファンの方も「てごちゃん揚げ物食べないんだ!」ってなるしで、凄く良い発言だったと思います。
アイドルも2時間ステージで身体を動かしながら歌いっぱなしなので、アスリートと同様に体力作りやコンディション調整は非常に大切。ちなみにNEWSがライブ中に飲んでたドリンクは、水ではなくクエン酸飲料でした。アラサーアイドル、飲んでるものアスリート過ぎ。

 

7:手越祐也以降、日テレのサッカー番組のキャスティングが変わったのは気のせいか?
昔、CWCが南米王者と欧州王者だけが出る「トヨタカップ」だった時代から日テレは大会を放送していました。しかし、当時番組に出ていたのは「新しいドラマに出る女優さん」などのサッカーには全然関係ない人でした。サッカーに興味のないタレントが付け焼き刃の知識で話を合わせてるような番組だったので、話の内容に熱量もやる気もなく試合以外は本当につまらなかったです。更に2003年の大会では番組になぜか巨人の原監督が起用され、ワールドカップに出場したことのない国の選手を「ワールドカップで大活躍!」と言ってしまう事件もありました。*2NEWSに例えると「NEWSは毎年紅白歌合戦に出場しています!」って紹介されたみたいなものです。むなしすぎる。

それが近年はサッカー番組に起用されるタレントの多くが「サッカーが好きな人」「サッカー経験者」になってきています。その流れはてごちゃんがキャスターを務め始めた頃から強まっている気がするので、ひょっとしたら「サッカーバカの手越祐也を使ったら好評だったから今後はそういう人選で行くか」と番組制作サイドに思ってもらえたのかもしれません。

BS日テレでの試合中継やハイライト番組に出演していた佐藤美希さんは「Jリーグ2代目女子マネージャー」として全国のスタジアムを訪問する広報活動をしています。

www.jleague.jp

地上波での試合中継のキャスターを務めた桐谷美玲さんは、ユニフォームを着てスタジアム(しかも熱烈に応援する人が多いエリア)でジェフ千葉を応援するガチのジェフ千葉サポーター。

ameblo.jp

ペナルティのヒデさんは高校サッカーの名門・市立船橋高校出身で全国高校サッカー選手権で準優勝しJリーグのクラブにスカウトされた経験の持ち主。パンサーの尾形さんはサッカーのスポーツ推薦で大学に進学していますし、アンガールズの山根さんも9年間ポジションがベンチだったサッカー経験者です。サンドウィッチマンのお二人のように「ラグビー部だったよ!」と自ら場違いアピールをしていた方もいましたが(それはそれで好感持てる)、かつてのような大人の事情のニオイのする人選は減り、美人女優さんが無理やり話を合わせて相槌を打つ悲しい姿は見なくてすむようになったのです。

 

というわけで、サッカーファンとしても「手越祐也のサッカー番組は楽しすぎる」のです。そして、てごちゃんきっかけで「サッカー楽しいかも?」と思ってくれた方が、お近くのスタジアムに脚を運んでいただけると私は嬉しいですし、事前番組で「初心者にも試合を見てほしい」と熱弁を振るっていたてごちゃんも絶対喜びます。お近くのスタジアムってどこだよ?って方はJリーグのサイトにJ1からJ3までの全てのクラブの情報が載っているので、覗いてみましょう。

www.jleague.jp

※まだ情報が2016シーズンのままなので、昇降格クラブの位置が異なります。

新しいシーズンは来年の春に始まります。待てない方は今週末に天皇杯準々決勝があります。準々決勝はNHK-BS1で全試合放送されますし、準決勝以降はNHK総合にて全試合が放送されます。決勝はお正月!

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最後にNEWSファンとして、サッカーファンが恐らく気になったであろう疑問にお答えして、この記事をしめたいと思います。

Q.手越は「音楽のチャートは気にしないけど、Jリーグの順位表は気にしている(2015年ゼロックススーパーカップ副音声)」「芸能界のことは全然わからない、移籍市場のことはわかる(2016年CWC準決勝副音声)」等の発言をしているが、芸能の仕事してるんだからさすがに知ってるのでは?話盛ってるよね?

A.てごちゃんは「NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキ先生の小説『ピンクとグレー』が映画化することを知らなかった」というエピソードの持ち主なので、多分本当に知らない。

*1:FCバルセロナレアルマドリードのライバル関係の根底には、地域や民族の問題といったスペインの近現代史にかかわる要素が非常に強いのです。興味を持った方は「エル・クラシコ」で検索してみてくださいね。

*2:シェフチェンコはワールドカップで大活躍」。2003年のトヨタカップに出場した欧州王者ACミラン、当時のエースストライカーだったシェフチェンコ選手はウクライナ出身。ウクライナは2006年大会がワールドカップ初出場のため、2003年当時まだワールドカップに出場したこと自体がなかった。